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サタデーキッズ創立8周年を迎えて:デジタルリテラシーを生活の中でより身近に、誰でもがすぐにチャンスをつかめるような社会作りに重きを置いた企業になるために

2020年09月

#社会的影響:インパクト

2020年7月に、サタデーキッズはおかげさまで8周年を迎えました。これを機に、この数年で私たちが達成できたマイルストーンと、みなさんのご支援を得ながら次に向かっていく目標とそれらを選んだ理由を少し説明したいと思います。

プログラミングスクールから好奇心を探索するスクールへ。

サタデーキッズは、私が初めてテック投資を始めた2012年にサイドプロジェクトとして立ち上げました。当時はまだ子供向けのプログラミングスクールが存在しなかったこともあり非常に興味深いプロジェクトでした。

しかし年数を重ねていくうちに、サタデーキッズを知らない方にスクールの内容をお教えする際に、プログラミングスクールというよりも好奇心を深めるスクールであるという説明をすることが多くなりました。それは、我々は単にプログラミングを進めるだけがスクールの目的ではなく、参加するすべての子供たちの好奇心が刺激され、自分で考えて学習するようになることが目的のスクールだからです。

好奇心を刺激することは、サタデーキッズのすべての活動の根幹にあります。私たちはご父兄の子供の成績が全てというこだわりに対し、それはあまり意味のないものだと考えています。

現在世界は前例のない課題に直面しており、我々大人達はそのような課題に立ち向かうことが出来るような多くの先駆者を育てなければなりません。

世界はどんどんと進化していっているのにもかかわらず、私と同世代のご父兄たちが、私の両親と全く同じことを子供たちに教えていることが普通になっていることにとても恐怖心を覚えます。。。沢山勉強をすれば、良い企業に雇ってもらえて、人生はずっと順風満帆だと。

私はこのままでは、シンガポールの子供たちが学校で良い成績がとれたという理由だけで、誰かから良い就職先を与えてもらえるものだ、という間違った意識を持ってしまうのではないかと、非常に心配になります。

また、子供たちはテストや試験勉強に忙しすぎて、 グレタ・トゥーンベリ や気候変動のことなど、世界でたったいま怒っている大事な問題を認識していないのではないかと心配になります。

そして何よりも心配なのは、恵まれない環境にある子供たちが人生で他の子供達と同じようなチャンスを得られず、「一生懸命勉強して、奨学金をもらって大学に行き、良い仕事に就く」という一世代前の大人たちが作り上げた当時みんなが夢見ていた物語に囚われてしまっていることです。

もちろん「良い」仕事に就くことを反対しているわけではありませんが、 テクノロジーが多くの産業を乗っ取っている のは事実で、子供たちが将来どのような仕事に就くか、何が「良い」仕事になるかを予測できる人はほとんどいません。

例えば、シンガポールでは、銀行員、弁護士、会計士などのプロフェッショナルクラスがシンガポール経済の成功の基盤となっています。しかし、シンガポールが繁栄し続けるためには、専門的なサービスを提供するだけでは生き延びでいけなくなるでしょう。金融、法律、医療などのホワイトカラーの仕事の多くは、自動化されて陳腐化していくでしょう。

世界は、環境問題、社会問題、政治問題など、前例のない課題に直面しています。残念ながら私たちの世代がこれらの問題すべてを解決することはできません。人類が繁栄し続けるための解決策を考え出すのは、私たちの子供たちとその次の世代にかかっています。

人類が繁栄し続けるためには、より多くの子供たちが起業家やメーカーのように考え、人類の課題に挑戦する好奇心、企業家精神、想像力を持っていなければならないと考えます。

我々サタデーキッズにおける次のチャプターでは、プログラミングをより生活の一部にしていくことに焦点を当てていきます。

8年目にして、サタデーキッズは未来の子供たちに最適な学習方法を教えるという事に対して、ゆっくりとですが改善を重ね進化してきました。また、ジェンダー、都市の貧困、インフラの貧困など、不平等についても多くのことを学んできました。

オバマ元大統領はかつて、「人生は常に公平ではない。でも、人生は違った方法でチャンスを与えてくれる」と話しました。

私たちが8年目を迎え成長していく中で、最も重視しているキーワードは「チャンス」です。チャンスから遠いところにいる人々のためのチャンスを創出し、数年後にはあらゆるチャンスがより公平に多くの人に分配されるような社会への基礎作りをしていきたいと考えます。

これこそが、我々が進める「Code in the Community」「Coding Cats」「Project Empower」などの社会貢献型プログラム、また「Pay it Forward」のような取り組みのすべてです。

これらのプログラムを発展させていく中で、恵まれない環境にある子どもたちにも、気候変動などの問題に真剣に取り組めるように想像力を働かせるチャンスがそばにある環境を作ることが、私たちの願いです。

私たちは、テック業界の多様性を持つ問題解決者たちの方が、他の人よりも、より優秀な製品や問題への解決策を見出していく姿を多く見てきました。多様な声や経験そのものに投資することが、結果的に世界のすべての人にとってより良い未来への投資となるのです。

そのため、この8年間は、より創造的なプログラミングという点に焦点を当ててきましたが、現在は子供たちにプログラミングの応用(現実社会に基づいたプロジェクトにプログラミングに応用すること)にもっと興味を持ってもらうために動いています。その応用のひとつである「Code Meets World」コードミーツワールド:プログラミングで読み解く世界問題: 現代社会の問題をプログラミングを使って解き明かそうは、10歳から12歳の子供たちがコードを使って世界を形作っている大きな疑問やアイデアを探求し、分析し、人に伝えることを目的とした、1年間にわたるプログラムです。プログラムの第一段階では、まだ小学生の子供たちが、プラスチック汚染やCOVID-19など、自分たちが懸念している問題についてのウェブサイトやWikiページをコードで作成しているのを見てきました。今後、彼らはさらに3つのモジュールを学びながら、データビジュアライゼーションやアニメーション、その他のウェブベースのプロジェクトなどに挑戦していくのですが、彼らの好奇心が今後どこまでどんな広がりを見せてくれるのか、とても楽しみにしています。

また、「Code Meets World」のような製品をさらに開発するだけでなく、私たちは、テクノロジーを使って世界を変えるチャンスを得られるのは恵まれた子供たちだけではなく、農村地域や災害地域、低所得者地域などに住む子供たちにもあることを保証するために、デジタルリタラシーをより身近にするための持続可能な経路の開拓にも力を入れています。未来はここにあり、私たちの目標はどこにいる子供たちを1人も置き去りにしないことです。

オバマ元大統領も「世界を変えるチャンスを喜べ」と言っています。9年目を迎えた今、私たちは組織としてこのチャンスを受け入れ、私たちが手を差し伸べる子供たちもこのチャンスを受け入れることができるように、私たちは奮闘しています。

そしていま、私たちはさらにワクワクしています。もしあなたが同じように世界を変えられる感覚を感じているのであれば、子供たちが置き去りにされないようにするために、どのように協力して進めていくかを一緒に考えていきませんか。

この度、サタデーキッズは初めての インパクトレポート(社会的影響に関する報告書) を公開しました。非営利団体、開発機関、資金提供者、そしてこれを読んで何かを感じた人は誰でも、もしお読みになって共感する内容がありましたら、ぜひ私たちに一声をかけてください。

みなさんと一緒ならさらに何かを達成できるかもしれません。

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